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公認会計士の会計監査を受ける会社や上場企業、大企業は、2021年4月以降の事業年度から、IFRS(国際財務報告基準)第15号を取り入れた「収益認識に関する会計基準」(新収益認識基準)を適用しなければなりません。IFRSとはそもそもどのような基準なのでしょうか。
IFRS(International Financial Reporting Standards)とは、国際会計基準審議会(IASB)が世界共通の会計基準を目指して策定した国際財務報告基準で、120か国以上が採用している国際会計の基準となるルールです。
EU(欧州連合)の上場企業は、財務諸表の作成にはIFRS適用が義務付けられていますが、日本は任意適用にとどまっています。
しかし、経済活動のグローバル化の流れは、どんどん加速しています。日本企業がグローバル競争で勝ち残っていくためには、会計基準を国際ルールに合わせていく必要があり、日本企業でもIFRSの導入が広がっています。
IFRSを導入すると、財政状態計算書や純損益、その他の包括利益計算書、持分変動計算書、キャッシュ・フロー計算書など、財務諸表の作成にはルールが定められ、国際会計基準検定(IFRS Certificate)の資格が必要です。
国際会計基準検定を運営しているのは、欧州最大規模の会計士協会ICAEWです。そのため、試験は英語で受けなければならず、IFRSの広範な知識と理解力が求められると同時に、高い英語力も問われていました。
IFRS導入を強く推し進める日本政府は、その打開策として国際会計基準検定試験の日本語受験を2009年12月からスタートさせました。検定試験受験のハードルが低くなり、受験者数は年々増加しています。
また、2021年4月以降の事業年度からは、公認会計士の会計監査を受ける会社や上場企業、大企業には、IFRS第15号を取り入れた「収益認識に関する会計基準」(新収益認識基準)が適用されました。これにより、受験者がこれから急増する可能性があります。
日本語での国際会計基準検定試験は、2月・6月・11月の年3回実施されています。学歴や実務経験などの条件はありませんので、経理・財務担当者だけでなく、受験者の職種は幅広くなっています。
試験は客観形式問題60問(マークシート形式)で、合格基準は正答率60%です。ちなみに、第45回IFRS検定試験の合格率は54.8%、最高得点85点、合格者の平均得点は73.5点でした。
ここで、日本の会計基準とIFRSの違いを整理しておきましょう。まず財務報告については日本の会計基準は「原則主義」ですが、IFRSは「細則主義」です。
また企業価値の考え方については「資産負債アプローチ」(日本基準)と「収益費用アプローチ」(IFRS)、連結財務諸表については「経済的単一説」(日本基準)と「親会社説」(IFRS)の3点が、大きく違う点です。
この会計基準の違いから見てとれるのは、IFRSは“投資家に向けた情報開示の基準”であるということです。日本企業が世界の潮流となっているグローバル化に対応していくためには、IFRSについての理解を深めるとともに、国際ルールである新収益基準に即した内部統制、情報システム、税務、財務なども重要になりそうです。
グローバルに通用するビジネスパーソンを目指すなら、経理・財務担当者だけでなく、内部監査や情報システム、人事・総務などの管理部門にとっても、IFRS資格取得は、キャリアアップにもつながると考えられています。ぜひ、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。
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