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3月より、23年卒生を対象としたエントリー受付が始まります。選考に向けて準備に追われている人事担当者の方々も多いことでしょう。
今回は22年卒生の採用活動をあらためて振り返り、今後の採用活動に役立つヒントを挙げていきます。採用担当者の方はもちろんのこと、採用活動に関わる方はぜひ参考にしてください。
2022年1月、厚生労働省は22年卒業予定者の就職内定状況を公表しました。それによれば、大学生の就職内定率は12月1日時点で83.0%と前年同月比で0.8%上回っています。

引用元:厚生労働省 令和4年3月大学等卒業予定者の就職内定状況(12 月1日現在)を公表します
コロナ禍前の水準には戻っていないものの、2021年と比べて内定率が回復しつつあることが見て取れます。各社がコロナ禍での採用活動に本腰を入れはじめたことに加え、就活生側も世情を踏まえて就活に取り組んできた結果といえるでしょう。
では、22年卒生の採用活動を振り返ってみると、就活生の動向にどのような特徴が見られたでしょうか。23年卒生の選考が本格化する前に、今いちど総括しておく必要があります。
22年卒就活生の動きとして、3つの特徴的な傾向が見られました。23年卒生の内定率がさらに回復基調に乗ると仮定すると、これらの傾向にますます拍車がかかることが予想されます。ポイントごとに就活生の動向を見ていきましょう。
●ポイント1.オンライン選考の定着
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、説明会や選考をオンラインで実施する企業が急増しました。昨年、実験的な試みとして始まったオンライン選考は、22卒生の採用活動においては定着しつつあるといえます。
就活生によっては、大半の選考をオンラインで受けたケースも見られます。オンライン選考は、実は就活生にとって多くのメリットを得られる選考方法です。就活生が得られる具体的なメリットをまとめました。
【オンライン選考で就活生が得られるメリット】
・選考会場まで移動するための交通費を節約できる
・同日に複数社の選考を受けやすい
・服装や化粧を簡易的に済ませられる
・対面よりも緊張せずリラックスして選考に臨める
・手元のメモや資料を見ながら面接を受けられる
オンライン選考が浸透したことによって、同日に複数社の選考を受けやすくなったことはとくに注目すべき点でしょう。移動時間を考慮する必要がないため、20社を超える企業の面接を受けている就活生も少なくありません。
上記のような点から、就活生はオンライン選考をおおむね好意的に受け入れていることが推察できます。オンライン選考を受ける就活生は、前後で別の企業の選考を受けている可能性も十分にあるのです。
●ポイント2.就職活動の早期化
学生が就活に向けて動きはじめる時期は年々早期化しています。近年はとくにインターンシップ参加に向けた動きが早まっており、大学1年次から就活準備に着手する学生もいるほどです。
就活が早期化した背景として、インターンシップへの参加を後押しする仕組みが充実したことが挙げられます。インターンシップ専門情報サイトや、大手就活サイトが提供する「インターンシップエントリー予約」機能などを活用する就活生が増えているのです。
また、就活生の中には下記のような情報をいち早く把握し、早期内定を目指して就活準備を進めている人もいます。
【就活生が収集している情報の例】
・外資系企業の早期内定は、早ければ大学3年の秋には獲得できる
・外資系企業の本選考を受けるにはインターン参加が必須
・日系企業も経団連非加盟の多くが選考を前倒しする傾向がある
・ベンチャー企業の中にはインターン生に特例で選考を実施するケースがある
就活に関するノウハウをWebやSNSから手軽に得られるようになったことで、多くの学生は就活を前倒しするメリットに気づいています。情報の入手が容易になったことは、就活の早期化がますます加速している要因の1つといえるでしょう。
●ポイント3.仕事の「意義」重視
Z世代の大きな特徴として「自分らしさ」や「個性」を大切にする点が挙げられます。誰もが知るブランド品よりも、自分自身が価値を感じる商品・サービスに愛着を覚えるのは、Z世代に共通して見られる傾向です。
就活においても、Z世代の価値観は顕著に表れています。仕事選びにおいて「給料」「企業の知名度」などの要素よりも「意義のある仕事と実感できるか」といった点を重視する就活生が増えているのです。
たとえばSDGsの取り組みに積極的な企業や、社会貢献活動を推進している企業は、Z世代の就活生に好意的に受け止められる傾向があります。一方、ミドル世代以降を中心とする管理職層は「給料」「大きな責任のある仕事」といった自己成長や自己実現に重きを置く人が多いのです。
就活生と管理職層では、仕事において重視する価値観が異なる可能性が高いことを認識しておく必要があるでしょう。
22年卒就活生の動向から、23年卒の採用に向けて見えてくる課題を挙げていきます。採用活動が本格化する前に自社の採用計画を再度点検し、優秀な学生を採用するための準備を整えましょう。
●課題1.オンラインで自社の魅力を伝えるPR方法
23年卒の採用活動においても、引き続きオンラインで会社説明会や選考を実施する企業は多いはずです。オンラインでの採用活動に慣れてきた採用担当者にとって、「オンラインで自社の魅力をいかに伝えるか」が次の課題となります。
オンライン選考が定着したことで、就活生にとって採用選考は「自宅から手軽に受けられる」ものへと変わりつつあります。企業側が自社の魅力を積極的に伝えていかなければ、就活生にとって印象に残りにくくなっているのです。
募集企業も「選ばれる」側であることを認識し、オンラインで自社の魅力を伝えるPR方法を考えていく必要があります。一例として、先輩社員と気軽に話せる機会を設けることや、オンライン内定者懇親会の開催といった試みも必要になるでしょう。
●課題2.他社の採用スケジュールの把握
多くの企業では6月から採用選考が本格化します。しかし、これより前に早期内定・内々定を出している企業は少なくありません。自社にエントリーする学生が他業種にも応募している可能性は十分にあるため、業種を超えて採用スケジュールを把握しておく必要があります。
下表は、業種・企業規模別の採用スケジュールです。近年は就職活動の早期化に拍車がかかっているため、あらためて各社が早期内定・内々定を出す時期を確認しておくことが大切です。
【採用スケジュール例】
|
学年 |
時期 |
外資系企業 |
ベンチャー |
一般企業 |
|
大学3年 |
6月 |
インターン 募集・選考 |
インターン 募集・選考 |
インターン開催 |
|
7月 |
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8月 |
インターン 開催 |
インターン 開催 |
||
|
9月 |
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10月 |
選考・早期内定 |
選考・早期内定 |
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11月 |
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12月 |
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1月 |
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2月 |
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3月 |
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エントリー受付開始 |
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大学4年 |
4月 |
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5月 |
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6月 |
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選考・内々定 |
政府のガイドライン通りに採用活動を進める場合、募集情報の解禁は大学3年の3月です。しかし、この時点で外資系企業やベンチャー企業の中には早期内定を出している企業が存在します。自社にエントリーしてくる就活生は、すでに他社で早期内定を獲得している可能性があるのです。
同業他社の動向だけでなく他業種も含めて採用スケジュールを把握し、自社にエントリーしてくる就活生が置かれている状況を知っておく必要があるでしょう。
課題3.自社の仕事の意義を知ってもらう工夫
他社で早期内定を獲得済みの就活生に内定を承諾してもらうには、自社ならではの魅力を伝えていくことが重要です。就活生のニーズを捉え、入社するメリットを伝えていきましょう。
とくに強調しておきたいのが「仕事の意義」です。入社後のキャリアパスや身につくスキルだけでなく、どのように社会に貢献できるのか、働く意義と関連づけて伝えていく必要があります。
会社説明会では就活生と年齢の近い先輩社員にも登壇してもらい、自身が働く中で社会に貢献できていると実感したエピソードを語ってもらいましょう。企業としての魅力を伝えるだけでなく、社員の個人的な思いを自分の言葉で話してもらうことが大切です。
23卒生の採用活動を控え、あらためて総括しておきたい22卒就活生の動向について解説してきました。例年採用業務に従事している担当者でも、手薄になっていたことや見落としていたことが見つかったのではないでしょうか。
就職活動の早期化が加速している今、企業として学生にどのようなメッセージを届けたいのかが問われています。自社の採用課題を再度チェックし、万全の体勢で採用活動に臨んでください。

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。
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