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複式簿記を「人間が生んだ最も素晴らしい発明の一つ」と称賛したのはドイツの文豪・ゲーテです。
その複式簿記が、実は、あらゆる国の興亡に大きな影響を及ぼし、歴史をも動かしてきたというのが、公認会計士をはじめ、経理のプロが注目している「帳簿の世界史」(文藝春秋社)です。その刺激的な内容を、かいつまんで紹介します。
帳簿が生まれた理由とは?
「なぜスペイン帝国は栄え、没落したのか」「なぜフランス革命は起きたのか」「なぜアメリカ独立は成功したのか」「なぜ日本は急速に列強へ追いつくことができたのか」を、会計と歴史のスペシャリストが、紐解いたのが文藝春秋社から発行された「帳簿の世界史」です。
第1章では、「帳簿はいかにして生まれたのか」について描かれていますが、古代の会計は、奴隷が帳簿係を務めていたが不正に満ちていたため、複式簿記が生まれたそうです。第2章 では、イタリア商人の「富と罰」で、教会法で金貸業が禁じられていた14世紀のイタリアでは、商人と銀行家は常に罪の意識に苛まれていたものの、最後の審判を恐れるその信仰心こそが、秘密帳簿を生み出し、会計を発展させたとしています。
こうした興味深い話が続き、第5章では、東インド会社を中心とする世界貿易で、莫大な富を得たオランダの繁栄の裏には、複式簿記があったということも、実に興味がそそられるものです。また、ベルサイユ宮殿を建設したルイ14世を支えたのは、財政再建に力を発揮した冷酷な会計顧問がいたからで、会計顧問は会計の力で政敵を倒し、ブルボン朝最盛期を築いたとされています。
これまでにない帳簿を通しての歴史分析
ところで、フランス革命が起きたのは、ルイ16世から財務長官に任命されたスイスの銀行家が、それまで秘密のベールに包まれていた国家財政を、国民へ開示したことから火の手があがったそうです。そのあまりにも偏った予算配分に、国民の怒りが爆発したのがきっかけとなりました。
財務会計の世界は、鉄道の登場によって急速に複雑化し、鉄道会社は巨大企業へと成長していきますが、粉飾決算が横行。それを監督するために公認会計士が誕生することになったそうです。公認会計士は、規制がなく野放し状態のアメリカで活躍し、アメリカ経済の発展を支えてきたようです。
第13章では、「大恐慌とリーマン・ショックはなぜ防げなかったのか」について触れていますが、古代文明の時代からリーマン・ショックに至るまでを、帳簿を通しての歴史分析は、これまでにない切り口で、経理の素人であっても、最後まで一気に読める内容となっています。
ぜひ、一読を。
「帳簿の世界史」(ジェイコブ・ソール 著/村井章訳/文藝春秋)
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